今帰仁村郵便局から海側に向って道を走り、すぐ左へ曲がる。
ほんの50m先にあはんなばる工房の案内板があり、そこを右へ曲がり細い道を100m程走った所に工房がある。
左側は作品を展示した小さな家、右側には住居と工房があった。
工房主の嶋原徳七さんにお話を伺った。
まず焼き物の最も大切な事は土であり、土作りは1ケ月位かかる。
昔の人は1に土、2に窯、3にろくろと言ったそうである。
土も、一個所だけでなく数箇所の土を混ぜる。どろどろに水で溶き、上水を流し、さらに水を加え流すという作業を何度も繰り返し質の良い粘土質の陶土をつくる。
最近では、この作業が大変なので、組合で陶土工場をつくり、陶土から買えるようになったそうである。
けれど嶋原さんは、やはり最初の土づくりから行い、大切な作品を創り上げているそうです。
窯出しは年に2回で、最近はつい1ケ月程前に出したそうである。
工房には素焼きの壷やカップが少し残っていた。
店の方にはコーヒーカップや花瓶など温かい肌の作品が沢山並んでいた。
どれもこれも欲しくなって困ってしまう。こういう陶器に囲まれて生活するときっといつも素朴になって行くだろう、と思った。
奥さんの方はかすりの反物を制作されている。これも糸を藍で染めるところから始まるので、根気のいる仕事である。
今帰仁においでの節は是非お立ち寄りください。(上田・岡村@てくたく山原1996.12.20)
沖縄県国頭郡今帰仁村仲宗根65 Tel.0980-56-2083
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てくたく山原