沖縄の三月にしては少し寒い雨の日 夜11時ごろ、夕刻から一時間ごとに計っている生ゴミ処理機。 一号機の様子を見に、 懐中電灯の光をたよりに工場への坂道を再び降りた。 鉄製の円筒形の機械にそっと手のひらを触れてみる。 暖かい。 電話であらかじめ聞いてはいたのだけれど、半信半疑だったのだ。 思わず両手で触って、心の中で「ほんとだよね」ってつぶやく。 ずーっと触れていると熱くなってくるくらい。 煙突からは湯気がどんどん出ている。 熱で暖めているわけでもないのに 自然にこの中で生き物が大喜びで活動しているのだ。 生き物の力ってすごい。 わけもなくジーンと感動してしまった。 |