都は5日、23区内の清掃事業に関する2011年までの方針をまとめた基本計画「東京スリムプラン21」を発表した。具体的な数値目標として、2006年度までにごみ量を現在より約12%削減させるとしたほか、埋め立て処分量を現在の半分以下に減らすとしている。 計画は、@ごみの発生、排出を抑制するしくみづくりA円滑な資源循環の実現Bごみ処理で生じる資源・エネルギー回収の効率化C環境への不可の提言を目標にしている。 重点的な施策としては、ソフト面では「ペットボトルの事業者事故回収の拡大」や、びん、缶、古紙の資源回収の推進を掲げている。また、現在は「床面積3千平方メートル以上」の事業所を対象にしている事業系ごみの指導を、「2千平方メートル以上」に引き下げ、きめの細かいリサイクル指導を展開する、としている。 これによって1996年度には年間413万トン(東京ドーム12杯分)だったごみの量を、2006年度には365万トンに減らす。 ハード面では、ダイオキシン類削減のための設備更新や、ごみの資源化関連施設の整備に努める。現在1カ所しかない灰溶融施設は2006年度までに8カ所に増やし、焼却灰の全量を溶融処理する方針だ。灰溶融スラグ建設資材などに利用することにしており、全体の埋め立て処分量は現在の120万トンから50万トン程度まで減らすことにしている。 〜朝日新聞1997/12/06朝刊より〜
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