燃やすとダイオキシンが発生する有毒の化学物質、ポリ塩化ビフェニール(PCB)を微生物で分解する方法を開発したと、鉄道総合技術研究所(東京都国分寺)が20日、発表した。JRは処理のめどがつかないため、PCBを原液で保管してきた。国の認可が下りれば、新方法でダイオキシンを発生させずに処理したいという。 今回、鉄道総研が三菱重工と開発した処理法法は、紫外線をあててPCBの塩素を減らした後、2種類の微生物でPCBを二酸化炭素と水と塩酸に分解する。有害な副生成物が生まれないのが特色だ。 鉄道総研は培養液が1.4トン入る容器を2つ備えたパイロットプラントをつくった。実証試験では、50リットルの培養液を使い、最短で8日かけてPCB5gを分解したという。 〜朝日新聞1998/04/21朝刊〜
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