「大阪府能勢町、焼却場の池から高濃度のダイオキシン」
大阪府豊能郡能勢町の焼却場「豊能郡美化センター」敷地内の池の泥から、猛毒物質のダイオキシンが1グラム当たり2万3000ピコグラム(ピコは1兆分の1)検出されたことが、16日分かった。焼却場に隣接する府立能勢高校の農場で2700pgが検出されたことが昨年11月に明らかになったが、過去最悪とされたこの数値を大幅に上回った。焼却場を運営する能勢町と豊能町でつくる豊能郡環境施設組合(管理者・南殿利正豊能町長)が、財団法人・関西環境管理技術センターに委託して再調査していた。
昨年、高濃度のダイオキシンが検出された農場のクリ林から南方へ約5キロにわたって、48カ所で土壌や水質などを調査した。その結果、焼却場の煙突から約100m離れた池の底の泥から2万3000ピコグラムが検出された。土壌では、焼却場南部の、のり面から8500ピコグラムのダイオキシンが検出されたのが最高で、12サンプルが1000ピコグラムを超えた。4地点の水田で55〜110ピコグラムが検出された。人が住んでいる場所は焼却場から約700m離れている。
〜朝日新聞1998/04/17朝刊〜
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