報告はスペインの研究者によるもので、1909年からプラスチック製品を作る際に使われてきたベークライト(熱効果性樹脂)がエストロゲンと酷似した影響を与えることが分かったという。 実験では、ベークライトを溶かしたエチルアルコールが乳ガン細胞を増殖させ、エストロゲンと同様に黄体ホルモンの受容体(リセプター)を増やしたとしている。人類が作った、いわゆる環境ホルモンの一つということになり、この物質により精子数が減少したり、乳ガンや睾丸(こうがん)ガンを増やす恐れがあるという。 〜沖縄タイムス1998/03/26夕刊〜
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