100人を対象とした母乳中のダイオキシン濃度調査は、国内で最大規模だ。 調査は昨年11月から今年1月まで実施した。25歳から34歳の女性を対象に、コプラナーPCBを除くダイオキシン類について結果をまとめた。母乳脂肪1グラム中、最高で76ピコグラム、最低で2.8ピコグラムだった。平均値は、1986年から1989年にかけて世界保健機関(WHO)がドイツで調査した28から37ピコグラムや、カナダでの16から23ピコグラムより低かった。 一方、母乳1ccあたりの濃度は県平均で0.6ピコグラム。乳児は体重1キロあたり1日に120ccの母乳を飲むとされ、今回の調査ではダイオキシン類72ピコグラムが含まれる計算になる。厚生省が示した1日の耐容摂取量である1キログラム当たり10ピコグラム以下を大幅に超えた。 〜朝日新聞1998/03/20朝刊〜
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