「塩ビ製おもちゃは危険」
環境保護団体が運動
 環境保護団体「グリーンピース・ジャパン」は、乳幼児向けの塩化ビニール製おもちゃは、口に入れると生殖機能に影響を与える官許ホルモンが溶け出す恐れがあるとして、使わないよう呼び掛けるキャンペーンを27日、スタートさせた。
 同団体によると、これらのおもちゃには、素材の塩化ビニールを柔らかくするため、可塑剤としてフタル酸エステル類が多量に使われており、その中には環境庁などが環境ホルモンと疑われると指摘する物質も含まれる。
 化学物質は、大人に比べて子供に影響しやすく、生産段階、廃棄後の焼却の際には有害物質のダイオキシンを発生することからも、塩化ビニール製おもちゃは追放すべきだとしている。
 キャンペーン用に、はがき形式の調査シートと解説パンフレットをそれぞれ1万部用意した。調査シートは、身の回りのあるおもちゃの名称やメーカー、材質表示の有無などを書き込む欄があり、参加者が記入後、グリーンピース・ジャパンに送る仕組み。
 年内にも、調査結果をまとめて公表するほか、おもちゃをメーカーなどに問い合わせて自分で調べることで、参加者に関心を持ってもらうことが狙い。調査シート、パンフレットなどは、申込者に無料で送られる。
申込先は「グリーンピース・ジャパン」で電話03(5351)5400

〜沖縄タイムス1998/02/28夕刊〜

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