ハウス用ビニールなど、農業用廃プラスチックを圧縮、リサイクルを図る「専用減容機」の稼働が2月から、中断している。原因は、回収された「廃プラ」に紛れ込む塩化ビニールパイプなどの一般廃棄物。一般ごみが混入すると、減容機の故障につながるため、稼働が停止された。 専用減容機は、(財)南部振興会が今年1月、JAいとまん高嶺集荷場=糸満市大里=に設置、「廃プラ協議会」が運営に当たり1月12日から稼働を始めた。 だが、回収された「廃プラ」に紛れ、塩化ビニールパイプや板ぎれ、土砂、ペットボトルなど、一般廃棄物が混入していたため約半月で稼働を一時中断。作業員が「廃プラ」と一般廃棄物の仕分けをするなど、対応に追われている。 事態を重視した同協議会は2月12日、高嶺集荷場に集積する廃棄物を視察。「廃プラ」だけの搬出を行うよう求めるほか、適正回収で農家への広報の強化を確認した。 同協議会は2月中に、仕分け作業を終え、3月から「減容機」稼働を再開するとしている。 南部振興会の廃プラ担当、金城信三郎次長は「廃プラスチックの回収は、始まって間がない。搬出方法について、農家は不慣れな点があるのだろう。回収されたプラスチックのうち、1、2割が一般廃棄物で占められている。農家への啓もうを強化し、適せ回収に当たる」と話す。 ※昨年1年間で回収された「廃プラ」の総量=約130トン 〜沖縄タイムス1998/02/14朝刊〜
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