カネボウ合繊が、トウモロコシから採ったでんぷんを使って、地中に埋めると10ヶ月程度で分解する成分解性合成繊維(ポリ乳酸繊維)「ラクトロン」を開発した。燃やしても、ダイオキシンなどの有害物質は発生しないという。 強度や伸縮性をポリエステル並みに高めて、衣料品に使えるようにした。カネボウ繊維が綿や羊毛と混ぜた織物にして、アパレル各社に販売する。今年の秋冬物から、ドレスシャツやユニホーム、肌着、スポーツウェアなどの用途を考えている。ポリエステルの4−5倍の価格だが、4、5年先には、同じ程度まで引き下げることもできると見ている。 〜朝日新聞1998/02/04朝刊〜
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