〜琉球新報1998/07/16朝刊〜
【具志川】6月6日にごみ問題を考えるシンポジウムを開催した中部北ゴミ問題を考える連絡会、具志川、石川、勝連、与那城、恩納の五市町村婦人会などの代表が9日、具志川市役所に知念恒男市長を訪れ、シンポジウムで採択したアピール文を手渡した。
アピールでは、住民に「ごみを減らすことを心がける」こと、行政に「分別収集を徹底させ、焼却処分する量を減らす」こと、事業者に「燃やすと有害な塩化ビニールなどを包装に使用しない」など、それぞれの努力目標を掲げた。
さらに席上、「他市町村がごみの五種、七種分別をやっており、ぜひ自分たちもやってみたいという声がある」「リサイクルは汚染物質を出し、エネルギーをたくさん使う。ごみ問題の根本的な解決策は減らすこと」といった意見や、住民を参加させたごみ問題の審議会の設置などを求める声も。
さらに、現在野積みにされている市のごみ焼却灰や、市内にある民間の最終処分場などのダイオキシンによる環境汚染への不安が言われ、環境調査などの対策を市側に要請した。
知念市長はそうした声に対し、「市単独で対応できるものはすぐに担当部署で、中部北環境施設組合で取り組むものについては話し合って対応したい」と語り、市民サイドからの意見を受け止めた。
|