〜沖縄タイムス1998/07/02夕刊・健康〜
横浜市立大は先月25日、生物の生殖機能への影響が指摘されている内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)を専門に研究するためのプロジェクトチームを発足させた。
同大によると、環境ホルモンの疑いのある化学物質はこれまで67種類が判明しているが、未調査のものやどのような影響があるか分からない部分も多く、生物学、化学、医学など専門学部の垣根を超えた研究班の設置を検討していた。
メンバーは井口泰泉・同大理学部教授(内分泌学)ら8人。理学部、医学部、看護短大から研究者を集める。
プロジェクトチームでは、
- 環境ホルモンのメカニズム
- 大気中や水中、動物、人間に蓄積した環境ホルモンの種類と濃度測定
- 健康被害の調査方法の開発
- 正しい情報の提供
など7項目を重点に研究。
今後は共同研究を進めながら定期的に会合を開き、研究成果は学会などで随時公表し3年後をめどに総括的な結果をまとめる。
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