〜朝日新聞1999/02/10朝刊〜
ダイオキシン汚染が問題化した大阪府能勢町のごみ焼却施設「豊能郡美化センター」の
元従業員男性2人の血液から、高濃度のダイオキシンが検出されたことが9日、
摂南大学(大阪府枚方市)の宮田秀明教授(環境科学)の調査で明らかになった。
血液中に含まれるダイオキシンは通常、脂肪1グラム当たり20ピコグラム
(ピコは1兆分の1)が平均的な濃度といわれるが、2人の元従業員はこの7〜9倍の値
だったという。2人は近く焼却場労働者として初めて、ダイオキシン被害の労災認定を
申請すると表明した。 |