「カップめん、容器規格見直さず」



〜朝日新聞1998/12/12朝刊〜

 農水省は、内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)が溶け出しているとして、市民団体から改正を求められていたカップめんの容器の日本農林規格(JAS)について、改正を見送ることを決めた。11日開かれた農水相の諮問機関、農林物資規格調査会に報告した。厚生省の検討会が先月、容器の素材のポリスチレンは現時点で使用禁止にする必要がないとの結論を出したため。農水省は10月に規格改正の是非を問う公聴会を、JAS法が制定されて48年間で初めて開いていた。

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