〜朝日新聞1998/08/08朝刊〜
環境庁は、鳥類とほ乳類のダイオキシン汚染とそれが与える影響を調べるための調査マニュアルを作成、来月から全国各地で調査を始める。対象はウミネコ、カラス、ニホンザル、タヌキ、ニホンジカ、イルカ、アザラシなど11種。計400検体を集め、来年春に調査結果をまとめる予定だ。
鳥類やほ乳類は、ダイオキシンの蓄積度が高く、人の汚染や健康影響を調べる有効な指標となる。同庁はマニュアルを自治体や研究者に配布するなどして、研究・調査態勢を整えたいとしている。
環境庁は、昨年12月に「野生生物のダイオキシン類汚染状況調査研究班」(座長・大井玄国立環境研究所所長)をつくり、採取する種の選定▽捕獲後の解剖結果のどこを注目するか
▽採取した試料の取り扱い方
▽ダイオキシンによる影響を評価するための事項
などを検討してきた。
|