ファミテック農園
Q19.
自宅で紙を分別し燃やした後、灰を自治体のゴミ収集に出していますが、それに関する質問です。(1998/06/06−みずちーさん)
@ 紙のみを燃やしているのですが、紙には、多分、漂白剤が、使われているものも、あると、思います。これらも、ダイオキシンの発生の原因になるかどうか。
A ほかに、ゴミの関係で、燃やすと、特に、大量にダイオキシンが、発生しやすいもので注意が必要なのは、どんなものがあるのか?
B 普通に、家庭の焼却炉などで、燃やす場合、燃焼の温度は、何度ぐらいになるのか?
A19.まず、ダイオキシンを発生させたいな為の焼却方法として発生しやすいものを燃やさないことが大切です。
燃やすことで大量にダイオキシンを発生しやすい物質は塩素を含むプラスチックやビニール、ポリ塩化ビニールとポリ塩化ビニリデンです。
- ポリ塩化ビニール :原価が安くすむので、いろいろなものに使われています。
(ゴム手袋・サンダル・消しゴム・定規・毛布・靴下・トレー)
- ポリ塩化ビニリデン:酸素や湿気を通しにくく、耐熱性も高いことから、食品類のラッピングフィルムとして広く使われています。
(市販のラップ類・ハムなどの密着包装・コンビニ弁当のふた)
塩素漂白剤を使った紙は、少ないですから問題にするほどではないと思います。もっと大事なことは貴殿の場合、次のことだと考えます。
燃やすものに注意をはらってもらえるならば、
焼却の際、注意する燃焼温度の問題ではなく、完全燃焼しているかどうかが第一の問題です。
自治体の焼却炉は不完全燃焼を避けるために燃焼温度を800度に保つ管理をします。つまり、管理が大切なんです。
完全燃焼とは、煙がほとんどでません。白い煙や黒い煙が出ているときは不完全燃焼でダイオキシンを含む有害物質が発生しています。
煙を出さない焼却方法としては、
- 燃やし始めと燃やし終わりをすばやく
- 燃やすものの水分を取る
- 焼却炉の通気性をよくする
などです。
また、自治体焼却炉の完全燃焼を助ける為に、生ゴミは水気をよく切り、新聞紙などでくるんで出す事をお勧めします。
この協力により焼却炉の耐用年数が延び、税金が無駄になりませんね。
ゴミを焼却処理スタイルだけではなくリサイクルすると、さらに延びます。
当方では、生ゴミを焼却し処分するのではなく、肥料化し循環させるシステムを取っています。
身近なところから努力していきましょうね。
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